Finaleでパート譜が印刷できない!

ThinkPad T490sに移行した際、Finaleも26にupgradeしたが、その後、パート譜が印刷できないことに気づいた。印刷ダイアログで印刷対象の楽譜が一覧表示されないので、パート譜を指定することができず、他のボタンを使っても必ずスコア譜が印刷されてしまうのだ。

類似の問題を探してみたが見つからないので、サポートに連絡してみる。反応を待っている間にいろいろ試行錯誤すると、プリンタとしてWindows 10から新規に導入されたMicrosoft PDF Writerを指定した場合のみ、問題が発生することを突き止めた。

Finaleで作成した楽譜をPDFに変換するには、Finale自身が持つPDFへのエキスポートの機能を使う方法と、Microsoft PDF Writeなどの、PDF変換機能をもつ仮想プリンターを使う方法がある。FinaleのPDF出力機能を使うと、たまに日本語で書いた文字が文字化けしてしまうことがあり、Windows 7の時代はCute PDFなどを導入して使っていたが、Windows 10から標準で追加されたMicrosoft PDF Writerが優秀だったので、これを使っていたのだ。

やむを得ず、FinaleのPDF出力で文字化けする理由を調べていたら、文字列の種類ごとにフォントが指定されており、日本語対応でないフォントが指定された項目に日本語を入力している場合に問題が出ることが分かった。画面表示上は日本語が表示されるのに、PDF出力の際にのみ文字化けする。私の場合、この問題に引っかかるのは、曲名に日本語を入力した場合だけで、文字化けするのは2ページ目以降のヘッダーに出る曲名だけなので、それだけ日本語フォントを明示的に指定すればよい。

具体的には、文字ツールを選択した上で、[文字]>[テキスト編集]を選び、IDの部分をスクロールしてフォントを変更したい項目を表示させ、テキスト文字列をすべて選択した状態で、[文字]>[フォント]を選び、フォントを指定する。

 

2019.5.30追記 サポートからの回答では、Finale 25からあるbugということで、「通常使うプリンタ」を「Microsoft PDF Writer」に設定している場合に出る問題だとのこと。回避するには、「通常使うプリンタ」を「Microsoft XPS Document Writer」など、他のプリンターとし、印刷時に必要に応じて「Microsoft PDF Writer」を一時的に指定すれば良いそうだ。