古いビデオの変換

さて、前回に続いて今度は古いビデオ素材の変換作業を行った。元ネタは実に様々なものがあり、VHS、8mm Video、Digital 8、DVD-Rなどなど。どれも最終的にはPC上でMP4にするとして、元ネタごとに取り込み方法を考える必要がある。

8mm VideoとDigital 8は以前SONYのGV-D200を購入してあったので、IEEE-1394経由でPCにつなげようとすると、最近のPCにはIEEE-1394がついてないことがわかる。かろうじて現役で使っているPCにはついているものがあったが、うっかり買い替えて破棄していたら危ないところだった。IEEE-1394は既に時代遅れなインターフェースの扱いらしく、USBからの変換アダプターなども無く、対応した古いPCを使うか、デスクトップPCにPCIカードでも差すしかないということらしい。8mm Videoからの取り込みは、IEEE-1394付きのPCが動いている間に全部済ませるしかない。

Digital 8を取り込んで見ると、撮影状態の良いものは、かなり画質が良いことがわかる。元の動画の画質を活かすためには、DVDレベルではだめで、Blu-rayかPC上の高画質のMP4にする必要がある。

VHSからの取り込みは、VHSデッキを調達する必要があるのはやむを得ないとして、いまさらアナログのキャプチャーボードなんて買いたくないので、HDDレコーダーのアナログ入力を使ってダビングし、DVD-RWBD-REに焼いて、PCに取り込むことにする。DVD-Rの素材も短いものが多いので、一旦HDDレコーダーにダビングして、まとめてBD-REに焼くのが手間が省けていいかもしれない。

いざやってみるといろいろ問題がでる。まずある程度長い尺のものになると、DVD-RW上で複数のVOBファイルに分割されてしまい、PC上のソフトで取り込んだ時に、つなぎ目で音が途切れたり、ずれたりする。DB-RE経由にすると今度はMP4 TSからMP4 PSへの変換の際、ソフトによって上手く変換出来なかったり、音声トラックの音質に問題が出たりする。動画、音声共にまともに取り込めても、ビットレートが低く、画質が元のテープよりかなり劣化したりする場合もあった。

試行錯誤の結果、DVD-RW上の複数のVOBファイルを、ffmpegのconcat:の機能を使って、ひとつのMPEG2ファイルに結合する方法が、もっとも綺麗につながり、かつ音ずれや音質・画質の問題が起きないことが分かった。

 

FFmpeg/DVDをmpg動画ファイルに変換 - kobapan @ wiki - アットウィキ

 

さらに編集やMP4への変換が必要な場合のみ、Premiere Elementsを使う。それでも一部のVHS素材からの動画で、画面がずれたり、余計な黒枠がついたりして、トリミングが必要になった。

VOBファイルからの取り込みの際、DVD-RWから直接ffmpegで読みだすと、頻繁にランダムアクセスが発生して効率が著しく落ちるので、一旦PC上にコピーしてからffmpegで処理するのが能率が良い。

その昔、アナログビデオをPCに取り込む作業を行った時に比べると、PC側の処理能力が格段に上がっていることと、ディスク容量が増えていて余裕があること、一部の作業工程をHDDレコーダーにオフロード出来ることなどから、ずいぶんやりやすくなった。

YouTubeなどクラウド・サービスの普及で、写真も動画もネットで保管・共有する時代になった。一方でスマホやデジタル・ビデオの普及で、撮影・保管されるビデオも増え、Blu-rayを使っても膨大なビデオを有効に管理・保管・共有するのは難しい。時代遅れとなったメディアからビデオを取り出し、出来るだけ良い画質でMP4に変換して、PCのHDDやネットに分散させて管理・保管・共有するのが最も効率が良いだろう。

 

ご家庭ビデオ編集と共有をおさらいする

訳あって、ご家庭用のビデオカメラやスマホ等で撮影した動画を編集し、何人かに配るためのメディアを作ることになった。複数の動画を編集してひとつにまとめること自体は慣れた作業なので特に問題はないが、今回は長さが1時間半程度と長いこと、内容の関係で、複数のシーンを頭出ししたいという要望があること、広く公開するものではないということから、YouTubeなどを使わず、DVDにして欲しいということだった。

元素材は16:9のHD画像なので、一旦Premiere Elementsで編集し、音声トラックだけ取り出してProToolsで修正し、再度Premiere Elementsに取り込んで、まとめて一本の長いMP4にレンダリングする。この段階で依頼者に観てもらって、何度か直しが入る。とにかく長い動画なので、一往復に時間がかかる。依頼者とのやり取りもネット経由になるので、ffmpegで画質を落とした動画を作ってGoogle Photoで共有する。まあ、この辺りまでは何度もやっていることなので、スムーズに事が運ぶ。

動画が出来ると、次はDVDにするためにオーサリング・ソフトというものを使う。最近はめっきりDVDなど作らないので、昔ドライブを買った時についてきたソフトを引っ張り出して、思い出しながら使ってみる。まず、MP4は受け付けないので、PremiereからMPEG2でレンダリングしなおし。メニューやチャプターの設定をして、背景画像などを作りこんで、さてISOイメージに書きだそうとすると途中でエラーになる。エラーメッセージからはすぐに理由は分からなかったが、どうやら4.7GBのメディアに収まらないということらしい。ビットレートを下げれば収まるのだろうけど、下げ過ぎると画質が劣化する。ビットレートを下げてMPEG2を作り直すと、メニューもチャプターも全部やり直しになる。丁度良いビットレートを求めて、これを何度も試行錯誤する気にはなれない。

ちょっと待った。今時のレコーダーなら、大抵Blu-rayを再生できるんじゃないだろうか? 元の動画と同じビットレートレンダリングしたMP4の完成動画が13GBなんだから、Blue-rayなら問題なく収まるだろう。というわけで、依頼者経由で配布先の方々にBlue-rayが再生できるか聞いてもらった。

回答を待つ間、Blue-rayをオーサリングする方法を検討する。先にDVDのオーサリングを試したソフトはBlue-rayもサポートしているが、あまり使い勝手が良くないのと、DVDとBlue-rayではデータが共有できないので、もし同じ内容でDVDとBlu-rayの両方作るとなったら同じ作業を二回行うことになる。それは避けたい。

いろいろ調べてみると、Premiere ElementsでもDVDやBlu-rayのオーサリングが出来るらしい。しかも、一番手間のかかるチャプターの頭を決める作業を、動画編集の画面で行うことができる。しかも、オーサリング作業がDVDとBlu-rayで共通で、最終的なレンダリングの段階で書き出しメディアやフォーマットを決めればよいということがわかる。これは便利だ。なんで今まで気が付かなかったんだろう。

その理由はすぐに分かった。とある理由により、敢えてPremiere Elements 10より新しい版への更新を止めていたのだが、オーサーリング機能をまともに使うには、新しい版にする必要があるようだった。止むなく、購入はしたものの使っていなかったPremiere Elements 14を引っ張り出してきて使ってみる。

Premiere Elements 10で作成していたプロジェクトを14で読み込むと、読み込みそのものは問題なく出来るが、途中でMPEG2のライセンス・コードの確認を求めてくる。ライセンス・コードはAdobeのサイトで得る必要があるのだが、これがまたFlashを使っていて今のPCでは動かない。あちこち探してFlashが動かせるブラウザをまだ持っているPCを見つけてなんとかライセンス・コードを得る。コードの入力は一度で済まず、この後、何度も何度も入力を求められてうんざりする。

一旦落ち着くと、Premiere Elements 14でのオーサリング作業はとてもスムーズだった。やはり古いソフトウェアを使い続けるのは良くない。時代に取り残される。DVDやBlu-rayメディアへの書き込みも問題なく出来たので、量産のためにISOイメージに書き出し、メディア書き出し作業用の別のPCにISOイメージをコピーする。

さて、ISOイメージからメディアへの書き込みを始めようとすると、ここでまた問題が生じる。いつもCDやDVDを焼くのに使っているcdrecordが、Blu-rayに対応していないらしい。ちなみに私はWindows 10の上のCygwinを使っているので、cdrecordもCygwin上のものを使っている。Cygwinのサイトからcdrecordの新しい版を入れてみる。暫くCygwinの更新をしていなかったため、cdrecordだけでなく、Cygwinのベースから更新することになった。これがまた別の大問題を引き起こした。

Cygwinの更新に伴ってPerlも更新され、CDジャケットやレーベルの作成に使っている自作ツールが依存している、PerlのPDF::API2が動かなくなってしまった。PDF::API2が依存する別のライブラリの仕様が変わったらしく、再インストールすらできない。止むなく、PDF::API3に移行することにして、かなり苦労してPDF::API3を導入する。自作ツールの方もPDF::API3に合わせて書き直しが必要になった。

さて、自作ツールの方はなんとかなって、Blu-rayのISOイメージの書き出し作業に戻った。散々苦労してCygwinの更新をしたものの、cdrecordのCygwin版では、Blu-rayに対応していないことが分かる。cdrecordのソースからCygwinに移植しても良いが、ここで実はWindows 7以降、WindowsExplorer自体がISOイメージのメディアへの書き込みに対応していることに気が付く。ISOイメージを右クリックすると出るポップ・アップ・メニューの中に、「ディスク イメージの書き込み」というものがあり、これがCD、DVD、Blu-rayのISOイメージのメディアへの書き込みに対応している。普段メインで使っているPCが、Windows 7から10にupgradeしたもので、さらに以前メディア書き込みツールを導入していた関係で、このメニューが出ないようになっていて、気が付かなかったのだ。

時間も惜しいので、cdrecordの更新は後回しにして、Explorerの機能でBlu-rayを焼くことにする。Blu-rayドライブをつないで焼いてみると、何度もエラーが出て失敗する。ストックのメディアが劣化したのか、ドライブが調子悪いのか、ケーブルがおかしいのか、いろいろ試すがどうもうまくない。調べてみると、どうやらCDやDVDの書き込みはUSBバスパワーで出来るが、Blu-rayの場合はACアダプターを付けた方が安定するということらしい。Blu-rayドライブのACアダプターをなんとか見つけてきて、つないでみると、今までのエラーが嘘のようになくなって、安定して焼けるようになる。

今後、動画の共有でBlu-rayを焼くこともあるかもしれないので、USB3に対応した新しいBlu-rayドライブを買いなおそうと思い、探してみる。今のものは、市販のBlu-rayの映画ソフトを観るために、とりあえず買ったものなので、Blu-rayの書き出し性能については、あまり重要視していなかったのだ。フロント・ローディング方式で、メディアの出し入れの際にスペースを食う点も気に入らなかった。いろいろと調べてみると、PioneerのBDR-XD07LEというモデルが、クラムシェル方式で、USBバスパワーでBlu-rayの書き出しが出来るということなので、早速購入してみる。CDやDVDの書き込みには、長年PanasonicのLF-P968Cを愛用していたが、それに近い感覚でBlu-rayを扱うことが出来て、とても良い。Panasonicはポータブル・ドライブの販売から撤退してしまって、Blu-ray時代の代替品に困っていたが、やっと代わりになるものが見つかった。

BDR-XD07LEの唯一の問題点は、付属するUSBケーブルが短いという点だ。しかも本体側がMicro-type Bというあまり見ないものなので、手持ちのケーブルがない。仕方なく、長めのケーブルを探して購入する。そろそろこういうものは、USB type-Cに統一してもらえないものだろうか。このシリーズの新しいモデルでは、USB type-C対応を謳っているが、本体側のコネクタはMicro type-Bのままで、PC側のUSB type-Aからtype-Cへの変換ケーブルを付属品に加えているだけだ。そうじゃなくて、本体側のコネクタをtype-Cにして欲しいのだ。

ギター輸入顛末記

ギターが欲しい。久しくギターを所有しておらず、ギターを弾くこともほとんどなかったが、いつかは再び自分のギターを持って、日常的な楽しみとしてギターを弾きたいと思っていた。しかし、とにかく自分のギターであれば何でもいいというわけではない。この期に及んで、敢えてギターを買おうというわけだから、見て楽しい、弾いて楽しいギターでなくてはならない。また、誰もが持っているような、普通のギターでは納得できない。特別高価なものである必要はないが、これこそ自分のギターだと思える、独特のものでなくてはならない。

そういう目で探してみると、意外にあっさりとこれだと思えるギターが見つかった。ひとつはGibsonのES Les Paulで、もうひとつはPRSのS2 Standard 24だ。

ES Les PaulはLes Paulの外観でありながら、内部構造がほぼES-335と同じ、セミアコの構造になっているギターだ。Les Paulに比べると軽く、豊かな響きがするという。ESシリーズ特有の、バイオリンの様なf字孔が空いている点が独特だ。色も何種類かあるが、Lemon Burstが気に入った。Les Paulの代名詞のようなRed Sunburstもあるが、裏面が黒というのが味気ない。かと言ってBlackや、Tabaco Sunburstは好みではない。Lemon Burstは表面のレモン色からオレンジ色へのグラデーションに、裏面の茶色が良く馴染み、美しい。

S2 Standard 24は、Les Paulにない現代的な特質を持ったギターだ。PRS独自のトレモノ・ユニット、コイルタップ機能付きのハムバッカー・ピックアップ、ロック機構付きのチューナー、24フレットのネックなどが魅力だ。形はどちらかというとFenderを思わせるような形だが、マホガニーのボディにマホガニーのネックを膠で接着した、セットネック構造を持っている辺りは、Gibsonにも通じるところがある。PRSと言うと、きらびやかな塗装のメイプルトップのボディのギターが印象的だが、私が気に入ったのはマホガニー単板のサテン仕上げという薄い塗装のモデルだ。木材の質感がそのまま表面に見られる、独特のモデルで、色も数種類あるが、中でもVintage Cherryが気に入った。PRSの現代的なデザインと機能を持ち合わせたギターでありながら、GibsonのSGシリーズのような色合いを持っているところが独特だ。

価格面ではS2 Standard 24はPRSの中では低価格な方なので、ES Les Paulの方が定価で比べると倍以上する。初心者に近い状態から再びギターを始めることを考えると、まず手ごろなS2 Standard 24を入手し、そこそこ弾けるようになってからES Les Paulを求めるというのが順当だろう。

ところが、こういう独特なモデルを選ぶと、なかなか手に入りにくいという問題がある。国産の製品と違って、GibsonもPRSも米国で生産され、日本に輸入されている製品なので、国内販売代理店で取り扱っていなければ、簡単に入手することはできない。ES Les PaulもS2 Standard 24も取り扱う代理店自体が少なく、私が求める色のものを扱っている店は皆無だった。困ったなと思っている間に、年月が過ぎていった。

そうこうするうちに、事件が起きた。ES Les PaulのメーカーであるGibson社の業績が悪化し、日本でいう会社更生法を申請したのである。運よく会社が再建出来たとしても、売れ筋ではないES Les Paulのようなモデルは廃版になってしまうかもしれない。調べてみると、既に私が求めるLemon Burstは廃版になっていた!

こうなるともう一刻の猶予もならない。ただでさえ入手困難なES Les Paulなのだから、製造中止ともなればあっという間に中古市場でも人気高騰して価格が跳ね上がるかもしれない。とにかく店頭展示品でも中古品でも、手の届く価格で入手できるうちに買わなくてはならない。

以前考えていた購入順序など吹っ飛んでしまい、まずはES Les Paulを手堅く確保する気で調べてみると、やはり国内で販売しているところはない。有名楽器店の在庫どころか、怪しいオークションサイトにすら出ていない。たまに出ていても、売却済みだったりする。無い無いと思いながら探していると、ふと米国の楽器専門のネットショップReverbの広告が目に留まった。

米国のサイトながら、海外向けの販売も視野に入れているらしく、主な表示は日本語で表示されている。よく見ると、楽器販売店向けにネットショップの機能を提供しているサービスらしく、ひとつのサイトに数多くの店舗が商品を出している。検索してみるとES Les PaulのLemon Burstの中古を出品している店舗が複数見つかった。そのうちのひとつ、Dave's Guitar Shopを選んで、日本への配送に対応しているか聞いてみたところ、直ぐに返事が来て2万5000円ほどの配送料で送ってくれるという。早速注文すると、1日もしないうちに出荷され、UPSでの追跡番号が発番された。この後は、UPSのサイトで荷物の場所と状況を確認できる。

米国国内を何日かかけて何ヶ所か点々とした後、アンカレッジで税関の通関手続き中になった。備考欄に、発送者に荷物の詳細を確認中と出て、少し不安がよぎる。そのまま時間が経過した。

翌朝、UPSの日本支社の方から電話がかかってきた。曰く、輸入しようとしているギターの材質を教えて欲しいということだった。詳しくはお店の方にと前置きしつつ、メーカーサイトの情報を元に回答したところ、お店にも確認して通関手続きをします、とのことだった。

更にしばらく時間が経って、やっと日本に向けて出発した。アラスカでの通関に時間がかかり、本来の乗り継ぎ便を逃したらしく、結局丸一日遅れてしまった。UPSの国内配送は平日しか行われず、受け取り損ねると再配送の回数に制限があるということなので、先手を打ってUPSに連絡し、国内配送を提携関係にあるクロネコヤマトに変更してもらう。

成田での通関、クロネコヤマトへの引き渡しと順調に進み、結局注文してから一週間ほどで手元に届いた。受け取り時に、国内の消費税分の金額をクロネコヤマトのドライバーに支払う。ギターの場合は、購入金額の60%の価格に対する消費税で済む。

早速開封して見ると中古とは言え、新品と変わらない美しさで傷ひとつない。Gibson特有の甘い香りがする。アンプに繋いで鳴らしてみると、Les Paulの音がする。セミアコなので、アンプに繋がずに弾いても、そこそこ音が出る。まさに、見て楽しい、弾いて楽しいギターだ。

ES Les Paulの購入が思った以上に順調に済み、すっかりいい気分になった私は、その勢いでS2 Standard 24の購入の検討を始めた。国内にもいくつか輸入代行的なサービスで扱っているところもあったが、前回購入したReverbにもいくつも出品があり、新品でも割安なのだ。いくつか選んで、日本に配送できるか聞いてみる。しかし、何軒か聞いてみると、いずれも日本には配送出来ないと言う。前回購入したDave's Guitar ShopにはS2 Standard 24 SatinのVintage Cherryはないので、頼めない。どうも様子がおかしい。

諦めずに、Reverb以外のサイトも探してみるが、いずれも国外には配送出来ないと言う。どうやらギターに使われている木材が、輸出規制の対象となっているらしく、輸出許可取得の手続きが煩雑となるのを嫌っているらしい。前回の時は、単に運が良かったのだ。やっとUKのサイトで日本に配送してくれるというところを見つけて注文するが、翌日になってやっぱり配送出来ないという。曰く、最近規制が厳しくなって、対応に時間がかかるので、今は注文を受けられないというのだ。仕方がないので、キャンセルして返金してもらう。

こうなったら、多少割高でも国内で輸入代行をしてくれるサイトを当たってみることにする。幸いAmazonに出品する形でS2 Standard 24 SatinのVintage Cherryの輸入代行を受けてくれるところが見つかって、早速注文する。しかしお店から、商品の写真が間違っているので、注文内容を確認してほしいと連絡がくる。よく聞いてみると、私が欲しいのは24フレットのモデルだが、注文したものは22フレットのものだという。写真ではどう見ても24フレットなのだが、写真が間違っているのだとか。24フレットのものも扱っているが、価格はもっと高くなるという。それでは予算オーバーなので、諦めてキャンセルして、返金してもらうことにする。

さらに別のサイトを探すと、海外ギターの輸入を専門に扱っているサイトが見つかり、S2 Standard 24 Satin Vintage Cherryを扱っている。早速注文すると、すぐに返事がくる。輸出許可を取るのに余分に数千円費用が掛かると言うが、合計しても許容範囲だ。銀行振込とPayPalが選べるというので、PayPalで払うことにした。納品まで3週間前後だという。

しかし、その後、3週間経過しても連絡がこない。お店にメールを出し、電話もしてみるが、全く連絡が取れない。4週間経過しても連絡がこない。これは何か問題が起きたか、はたまた騙されたか、PayPalの「買い手保護制度」を使って、キャンセルするしかないかもしれないと、ほぼ覚悟を決めた頃になって、やっと国内で出荷した旨、連絡が来た。

翌日、到着して早速開封してみる。サイトには新品と表示されていたが、ピックアップやピックガードにはひっかき傷があるし、ボディのエンドピンのそばに2mm程度の打痕があるので、恐らく中古品か店頭展示品なのだろう。アンプに繋いで鳴らしてみると、ギターとしての機能には特に問題はないようだ。一応お店には説明を求めるメールを出してみたが、なんせ全く連絡が取れないところなので、回答は得られないだろう。

色々あったので、嬉しさも半減だが、ギターそのものは素晴らしい。木材の温かみを感じる、さらさらした仕上げの表面で、ネックも細く握りやすく、手を滑らせやすい。ソリッドボディーでサスティンが得られやすい割には、立体的なカットのせいか、厚みも感じず、ES Les Paulほどではないものの、適度に軽い。

ギターの輸入は一筋縄では行かない。どうしても国内で入手できないものでない限り、多少割高でも国内の楽器店で購入した方が良いだろう。やむを得ず輸入する場合、輸出許可の手続きに精通した業者を見つける必要がある。また、万が一の時のために、PayPalの「買い手保護制度」などが利用できる支払い方法を選ぶ方が安心だ。実際の注文前に、納得が行くまで業者に質問するのも良い。回答の内容だけでなく、回答が得られるまでの時間も重要だ。注文してから連絡が取れず、不安にならずに済むし、やむを得ずキャンセルする場合も、手続きがスムーズに出来る。

ThinkPad T500でWindows 10を動かす

一世代前に使っていたThinkPad T500は、購入時にWindows Vista 32bitが導入されていた。その後Windows 7 64bitにupgradeして使っていたが、現在使っているT530への移行後、リフレッシュを兼ねてWindows 10にupgradeした。というより、たまたまWindows 10への無料移行キャンペーンの最中で、うっかりupgradeされてしまった、という方が正しい。

Windows 10へのupdate直後はそれほど大きな問題もなかったのだが、その後、Windows 10のメジャーupdateの度に、画面が真っ暗になるという問題が出るようになった。

一度そうなってしまうと、セーフモードで起動しないと画面が全く映らないので、設定変更のしようもない。ところがWindows 10で、まともに起動しない状態から、セーフモードにする方法も結構面倒なのだ。

 

「Windows 10」をセーフモードで起動する方法について

 

上記サイトの情報を参考にして、セーフモードで起動しながらいろいろ調べてみると、だんだん事情が分かってきた。ThinkPad T500にはグラフィックス機能として、ATI Mobility Radeon 3650と、インテル グラフィックス・メディア・アクセラレータ X4500の、ふたつのデバイスが搭載されている。Windows 10も両方ともサポートしているが、優先して使われているらしいATI Mobility Radeon 3650の画面表示がおかしいらしい。このデバイスをデバイスマネージャーで無効にすると画面も正しく表示される。

しばらくその状態で放置していたが、メジャーupdateの度に同じ問題が起きるので、根本的に直したくなってBIOSの設定を調べてみた。するとどうやら、発売当初の初期設定では、これらのふたつのデバイスを、動的に切り替えながら使えるような設定がされていて、その機能はデバイスドライバー側の対応も必要としているようだった。Windows Vista当時のドライバーは動的切り替えに対応していたものの、Windows 10のドライバーは対応していないということなのかもしれない。

仕方がないので、BIOSでGraphic DeviceとしてATI Mobility Radeonのみを有効にするDiscrete Graphicsを指定し、OS Detection for Switchable Graphic も無効にしたところ、ATI Mobility Radeon 3650のみが認識されるようになり、かつWindows 10のドライバーで正常に動作するようになった。

R400、T400、T500、W500などのモデルをWindows 10にupgradeして使う場合は、要注意かもしれない。

 

スイッチャブル・グラフィックス よくある質問(FAQ) ‐ ThinkPad R400, T400, T500, W500

 

 

ThinkPad T530のSSDへの換装

5年前に購入したPCの内蔵HDDをSSDに換装した。3万5100円の投資で、最新型のPCに買い替えるよりも高い性能を発揮する。

現在主に使っているPCはThinkPad T530で、2012年11月から使っている。当初はWindows 7 64bitだったものを、2016年夏にWindows 10にupgradeした。内蔵HDDは、標準搭載のものを当初からHGSTのTravelStar 750GB/7200rpmを2ドライブに換装して使っていたが、その後2台とも同シリーズの1TBのものに置き換えた。音楽と動画の編集が主な用途なので、容量、速度ともにそれなりのスペックが必要なのだ。

このPCも購入から5年経過したので、本来であればそろそろ買い替えの時期だ。バッテリーは少し前に買い替えたものの、AC電源なしでは2時間ぐらいしか持たない。Windows 10にupgradeしてから起動ディスクの遅さが目に余る。当初余裕のあったDisk容量もだんだんと厳しくなってきた。より大きなものに換装しようにも、2.5inch HDDの1.5TBのタイプはかなり価格が高く、性能面では劣る。そこまでするならいっそPCごと買い替えようかと、物色し始めた。

ところが最近のノートパソコンは薄型が流行りで、ThinkPadのTシリーズは470s一択になっている。470sはとても魅力的なPCだが、内蔵ディスクがSSDが1台のみであるため、容量が制限される。オーダー時期にもよるがほとんどの場合、SSD PCIe-NVMeの512GB 1台が最大容量のようだ。まれに1TBが選べる時もあるが、販売価格の1/3をSSDの値段が占めるような状態になる。

全てのデータをPCに載せるのをあきらめ、仕掛中のデータのみPCに載せるようにすれば、なんとか512GBでもやりくりできるかもしれないと考え、T470sの注文をしかけたが、そこでとても重要なことに気が付いた。

今のThinkPad T530にはCPUとしてIntel Core i7-3720QMが搭載されている。これは合計4 coreのCPUで、PassMarkのベンチマーク値で8129という数値が出ている。一方、ThinkPad T470sは最大でもIntel Core i7-7600Uは合計2 coreのCPUで、PassMarkのベンチマークが5606なのだ。

5年の歳月が経ち、CPUは進化して、core当たりの性能は伸びているものの、ノートPCに搭載されるCPUはcore数が減っていて、合計能力では5年前のPCに劣るのである。

こんなことは今までなかったので、全く想定していなかった。前述のように音楽や動画の編集を主な用途としているので、core当たりの能力より、合計能力が高い方が圧倒的に有利なのだ。

さらに調べてみると、Intelは最新のモバイル用のCPUとして、i7-8550Uなどの4 core CPUを出しており、これを採用したノートPCも出始めている。残念ながらThinkPadシリーズでこれを採用したものはまだない。それにi7-8550UでもPassMark値では8031なので、i7-3720QMにわずかに及ばない。

この段階で、PC本体の買い替えはメリットがないことがわかり、Disk換装に方針を切り替えた。一番の悩みはOS用ドライブのアクセスが頻発することによる性能劣化なのだ。特に、起動後10分ほどは全く使い物にならない。

Diskの方を調べてみると、2.5inch HDDで7200rpmを達成し、1TBより大きなものはないが、SSDは既に2TBがあり、価格も以前より格段に下がっていることがわかった。

既にHDDの時代は終わり、SSDの時代になったということなのだろう。しばらくはT530のディスクをSSD SATA 1TBに換装してしのぎ、薄型ノートPCが内蔵2TBのSSDと、4 core以上のCPUを積むようになったら、PC本体を買い替えることにした。

1TBのSSD SATAはCrucialのMX300を3万5100円で購入した。今まで使っていたHDDが8000円程度だったと思うので、4倍の価格だ。でも、速度はそれ以上に速い。ディスクの移行はいつものように、Acronis True Imageのクローニングで行った。1TBの70%程度使っている状況だったが、7時間ほどでコピーが終わった。

電源を入れると、1分も立たずに起動し、すぐ使い始めることが出来る。今までは10分放置してからでないと使いものにならなかったので、夢のようだ。面白いことに、データを入れている2台目のDiskはHDDのままなのに、特に遅さを感じない。つまりOS用ディスクに集中している、アプリケーションやページファイルなどが遅さの原因だったのだろう。

 

ThinkPad X1 Yogaでトラック・ポイントが使えなくなる問題

その後、ThinkPad X1 Yogaでトラック・ポイントが突然使えなくなったり使えるようになったり、わけのわからない状態が続いていたのだが、あるときふと問題発生の条件が分かった。

併用しているThinkPad X1 Carbonの蓋を閉じている状態のものの上に、X1 Yogaを重ねて置いていると、突然トラック・ポイントやキーボードが使えなくなるのだった。その状態でX1 Yogaをちょっとずらすとマウスやキーボードが復活する。

FnLkやF1やF4のLEDが点灯している状態だと、トラック・ポイントやキーボードが使えなくなる際にLEDも同時に消えるのでとても分かりやすい。

まあ、あれなんでしょう、きっと。蓋閉じたときに何かするためのセンサーとかがついていて、それが真下にあるThinkPad X1 Carbonの何かに反応しちゃうんでしょう。

机の上が狭くて、いくつもPCを横に並べることができず、横着して、とりあえず使わないものを片付けて場所を空ける手間を省いていたのがいけなかったらしいです。

大量にThinkPad X1 Yogaの設定作業をするような目に遭っている方は、何台も縦に重ねて作業しないようにしましょう。(誰もしないかそんなこと・・・)

 

ThinkPad X1 Yogaでスリープから戻るとキーボードが使えない

引き続きThinkPad X1 Yogaで問題が出る。以前からあった突然キーボードやマウスが使えなくなる問題は、Lenovoのサイトから関連するデバイス・ドライバの類をダウンロードしてインストールしたら治ったが、何故か蓋というかディスプレイを閉じてスリープモードにしたのち、元に戻すとキーボードが使えなくなる。

Windowsメニューから電源ボタンのアイコンを押して、スリープを選んでスリープさせ、Fnキーを押して復帰した場合は問題ない。

色々調べて一通り試すが効果がなく、Lenovo Settingsなるものも試して言われるがままに最新状態にするが解決しない。

ふと、以前見たWeb記事を思い出して、ログインもしていないし、全く使ってもいなかったが、何時からか起動だけされていたOneDriveを、起動しないようにしてみると・・・、治った。

何なんだ、一体・・・。